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2010.1~のトピックス


by tokudai1geka
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エチオピア滞在記(2013.4.23~28)

この度、徳島大学名誉教授である太田房雄先生と、ロータリークラブの阿部氏が計画された、
エチオピアとの交流に同行させていただきました。

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平成9年卒 森根裕二
 このたび、4月22日〜28日にかけてアフリカ・エチオピアへ訪問してきました。訪問目的はエチオピア・ゴンダール大学と徳島大学間学術協定における親睦とともに、ロータリークラブによる大統領府(首都アジスアベバ)・ゴンダール大学・ゴンダール市への蜂須賀桜の寄贈・植樹です。
 私は以前(2007年)にも一度訪問しておりますが、このたびのメンバーは太田先生、本仲先生、阿部さん(ロータリー)、藪谷先生(工学部)、山田君(工学部)、私、山田君(消化器・移植外科)の計7名です。
 23日にアジスアベバに到着し、日本大使とともに大統領府(日本庭園があります)に植樹いたしました。翌日(24日)にはゴンダールへ飛行機で出発し、お昼からゴンダール大学へ訪問・植樹、夕方には市長とともにゴンダール城へ植樹いたしました。
 さらに大学間交流として、翌日我々は(森根・山田)、ゴンダール病院外科を訪問し、カンファレンス・手術見学(手術にも参加)させていただきました。といったスケジュールをこなしてきたわけですが、この度の訪問で痛感したのが、発展途上国における、発展そのもののスピードの速さです。以前は道も舗装されていない、携帯電話は使えない、もちろんインターネットもない(モデム形式は場所によっては使える)環境でしたが、すべて解決されており、比較的快適な環境が整っておりました。今後どのようになるか楽しみです。ところで外科のレベルですが、術前画像診断としてはXp、腹部US、helical CT(現在メンテナンス中)があるようですが、外科手技としてはまだまだ成熟しておりません。電気メスがありますが、有効な使い方を理解しておらずハサミと手による剥離が中心でした。彼らも外科手術手技トレーニングの必要性を認識しているようでした。外科としては彼らの日本における短期研修や、我々がゴンダールにおいて指導するといった交流が、効果的なのかもと思います。
 といったように今回も駆け足で滞在スケジュールをこなしてきました。今後もこの交流が続くように協力していければと思います。

平成20年卒 山田眞一郎
 この度、森根先生と共に徳島大学名誉教授の太田先生・ロータリークラブ阿部氏のエチオピア訪問に同行させていただきました。他に工学部の本仲先生、籔谷先生、山田先生の計7人の旅となりました。まず関西国際空港からドバイを経てエチオピアの首都・アジズアベバに到着し、翌日にゴンダールへ向かいました。初めてアフリカの地に足を踏み入れ、道路に牛や馬、やぎが歩いており、ある種異様な、今まで経験してきたモンゴルやアルゼンチンとは全く異なる風景が眼前に広がっていました。それでも6年前に一度訪問している森根先生が言うには道路の舗装もかなりされており、発展を感じ取ることができる、とのことでした。今回の目的は桜の苗をエチオピアに贈呈することであり、首相官邸の日本庭園、ゴンダール大学や付属病院に植樹を行いました。日本に来たこともあるアフェワークやカサフンも同行し、改めて徳島大学とゴンダール大学との学術・文化交流につき深めていきたいとコメントしていました。私は食事のことを一番心配しており、カップラーメンをいくつか持って行ったのですが、エチオピアの食事は意外に(?) 美味であり、カップラーメンは全く手つかずに終わってしまいました。ゴンダールでの2日目は、医学部付属病院で私と森根先生がカンファレンスや手術の見学を行うことになっていましたが、向こうからの強い要望で森根先生は手術に入ることになり、開腹胆摘の介助と、原因不明の総胆管拡張を伴う肝硬変患者の試験開腹の指導をされていました。胆摘の症例は炎症が非常に強く癒着が強固でしたが、すべて指で剥離を行っており、さらに電気メスが使えるにも関わらず、胆嚢床はメイヨーでザクザク切り進んでいることに衝撃を受けました。その後のディスカッションでは、ゴンダール大学の外科医たちが、一度日本で手術の技術を勉強したいとの強い希望を聞くことができました。エチオピアの人々は、とても朗らかで友好的であり、自然と笑顔で接することができました。今回私は森根先生の陰にかくれ活躍できませんでしたが、次回があれば「山田」の名前を轟かせることができるよう頑張りたいです。最後になりましたが、今回このような機会を与えてくださいました島田教授、太田名誉教授、阿部榮次氏にお礼申し上げます。ありがとうございました。
by tokudai1geka | 2013-04-28 00:00 | 国際学会